押入れ姫、自由を求める

早朝、姫は、お年寄りの飼い主が よっこらしょと シャッターを上げているすきに


「ままぁ、ばいばーーーーぃ」


と、一声 雄たけびを上げて 出ていった。
室内野良猫の姫。


処置がない。


「あっはっはぁ、のろまな かーーーめ」


跳ねるわ、跳ねるわ。


朝食の支度もあり、心配だったが、跳ねさせた。
大根の畑を荒らしたら、旦那ががっかりするだろうが、まあいいや。


でも、心配で、おんじに頼んで、見てもらった。
リード付きでね。
おんじは嬉しそうだった。


ハイジ、いいや 押入れ姫は
「おんじぃ、あれがだいこんでぇ、あれが、さといもよぉ」
「うるせぇ」
とかなんとか。


30分後、わたしゃ、かなんを追いかけて、家へと追い込んだ。
まあ、呼んでも来ないさぁ。

心の森 Koginmama

子銀ままの森です ご自由にお立ち寄りください イラストをおいておきます 猫たちの絵です それしか描けません

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